超富裕層を目指しても、不安は消えない
さて、前回僕は、これまで「入金力がすべてだ」と自分に言い聞かせてきました。遅咲きインベスターとして、少しでも取り返すように、と。投資信託を“最高値”付近で買ってしまった、という過去もあります。でもそれが、むしろ気付きをくれました。なぜなら、運用額が数億円に達しようとも、経営者として「これで安心だ」と思えないからです。
事業を営む僕には、従業員がいて、固定費があり、地ならしのない上昇ばかりではない“荒れた波”も見えています。だからこそ、「キャッシュ・イズ・キング」という言葉を、昔以上に重く受け止めています。今日はその胸の内を、ありのままお話したいと思います。
固定費の重み ― “利益ゼロ”でも止まらないコスト
経営していて痛感するのは、売上が少し上がったとか好調だったとか、そういう“推移”だけでは安心できないということ。なぜかというと、固定費が容赦なく膨らんでいくからです。例えば、紙ぺら一枚の通知で「来月から〇〇%値上げします」といってくる業者さんも最近では数社あります。原材料費・光熱費・物流コスト・人件費――どれもこれも、長い目で見れば上がらざるを得ない。
そして、長年勤めてくれている従業員がいれば、人件費も上がります。勤続年数・経験・スキルが上がれば、当然報酬も上がっていきます。それ自体は良いことです。ただ、それに見合った利益の“上乗せ”が常に付いてくるかと言えば、そうではない。景況が揺れる中で、「ちょっと黒字」という状態が、むしろ理想なのではないか、と思い始めています。
売上が順調に増えて“すぐに利益が出る”──この見通しを持っていた過去の自分が甘かった。実際には、売上が停滞するか、むしろ下がることもありえます。そんなときにも、固定費だけは常に走り続ける。だから、「少しの利益、または赤字の可能性もある中」、それでも会社を回していかなければならないというリスクと常に向き合っています。
運用額数億でも安心できない ― 投資信託の“勝ち”がずっと続くわけじゃない
個人として、投資信託を通じて資産運用をしてきた僕には、この短期間ですが、好きな時に口座を開き、月々積み立て、最高値近くで買ってしまった後に上がってくれた、という“ラッキー”もありました。でも、それだけで“安心”とは思えない。
なぜなら、例えば月に数千万円、あるいは数億円が“何もしなくても”増えるような時期があっても、それが永遠に続くわけではないからです。マーケットは必ず変動します。インフレ、利上げ、地政学リスク、予想外のショック――どれも“次”を予告してくれません。
ましてや、僕のように“事業を抱えている人間”には、運用で増えたお金が“どこかへ消える”可能性も見えています。会社に還元する、設備を更新する、新しい人材を採用する――そういう“使い道”を考えることは大切です。ただ、それでも「このまま何もしなくても増える」という気構えは、あまりにも危ないというのが事実です。
だからこそ、たとえ運用額が数億に到達したとしても、僕は“FIRE(Financial Independence, Retire Early)”なんて考えられません。「もう働かなくていい」という安心感って、実のところ裏返せば「働けない」というリスクを抱えている、と思っています。僕にはまだ、社会に貢献したい、世の中の役に立ちたいという気持ちがあります。
キャッシュの重要性 ― “運転資金”としての余裕を持つ
「キャッシュ・イズ・キング」という言葉を、最近ではもう、一種の信条として持っています。運用資産があっても、流動性の低い資産が多ければ、実際の“金庫にすぐ使える現金”の安心感には及ばない。まだまだ根底には現金が一番、と思っている僕がいます。
経営者であればなおさら、手元の現金があればあるほど“突発的な出費”“営業環境の変化”“景気の落ち込み”に備えられます。たとえば、設備の突発故障、突如の値上げ、取引先の支払い遅延――こんなケースを考えると、「どれだけ現金が手元にあるか」が命運を分けます。
投資信託などの運用資産も重要ですが、リスクにさらされている会社の経営と並存させるには、「すぐ動かせる現金」の塊を持っておくことが、僕にとっては最優先です。しかも、この現金は“運用”という名の、リスク付き資産ではなく、“緊急時の備え”と割り切っています。
昨日も記載したように、死ぬ気で頑張れば数年後には“超富裕層”という肩書きを手に入れられる見込みですが、それでも、少しばかりの黒字でいい、と思っています。無理に毎年10~20%の利益を出そうとせず、むしろ“変動環境下でも生き残る体力”を温存しておきたい。これは、運用額が増えて怖さが増してきたからこそ出た結論です。
“事業を通じた貢献”という視点 ― 富裕層でも、使命は消えない
僕は、ただお金を稼ぐために働いているわけではありません。法人を経営し、従業員を雇い、顧客の信頼を得ることが根幹にあります。資産を増やすのも目的ですが、同時に「社会に価値を還元する」というスタンスを捨てられません。
超富裕層になれたら、なおさら「社会からの信頼」「事業を通じた貢献」の重要性が増すと考えています。なぜなら、資本だけが強い立場になってしまうと、“持たざる者”との距離が開きすぎてしまうからです。僕は、これからも「スタッフと共に歩む」「顧客の声を聴く」「変化に迅速に対応する」という姿勢を維持したい。
投資で運用がうまくいく時期があっても、経営は波乱含み。だからこそ、成果を“見える形”で出すためにも、現場との接点を持ち続けたい。資産が増えても、机に座っていて安心できるわけじゃない。むしろ、現場にアンテナを張り、どんな時でも“自分が動ける状態”をつくっておくことが鍵だと思っています。
“安心”ではなく“耐性”を求める投資と経営
投資信託で運用が進み、資産が増えてくると「安心したい」という気持ちが生まれます。でも、僕はその安心をあえて拒否したい。なぜなら、安心して寝ていられる時代は終わったからです。変化の速度が速すぎて、「安心=油断」になってしまう。
だから、僕が今求めているのは“安心”ではなく“耐性(レジリエンス)”です。経営者として、いつ何が起きてもおかしくないと覚悟を持ちつつ、固定費の重みを知り、運用益の変動を身をもって体験し、現金を手元に置き、しかも“貢献できる仕組み”を保ち続ける。
この考え方は、投資を始めたばかりの方にもぜひ共感してほしいと思っています。たとえまだ運用額が少なくても、事業をやっていなくても、「変化耐性を高める」という姿勢は等しく通用します。むしろ、早くからこの視点を持てば、資産が増えても慌てずに済むでしょう。
富裕層になることは目的ではなく“プロセス”の一部
改めて整理します。
- 僕は超富裕層を目指していて、数年後には到達できそうな見込みです。
- 固定費は、売上が落ちても発生し続ける。だから“ちょっと黒字”くらいが理想。
- 手元現金を十分に確保し、“キャッシュ・イズ・キング”を今も第一に考えています。
- 資産を増やすだけでなく、事業を通じて社会に貢献し続けることを使命としています。
- しかし、事業経営というリアルな“固定費+変化リスク”を抱えているため、運用が順調でも安心できません。
- 投資運用で数億円になっても、ずっと右肩上がりが続くわけではない。だから“FIRE”という安易なリタイアは考えられない。
- だから僕が求めるのは“安心”ではなく“耐性”。変化に強い経営・資産運用スタイルです。
読んでくださったあなたへ。もしあなたが遅咲きで、これから入金力を上げて資産運用を始めようとしているなら、ぜひ「運用+現金+事業/貢献」という三本柱を意識してください。資産が増えるほど「安心」を求めたくなる。でもその安心が、むしろ油断を招く。だからこそ、安心ではなく“耐性”を作る。これが、僕の今の答えです。
数年後、僕が“目標”としている超富裕層に到達したときも、この答えを変えないつもりです。資産が増えるほど、人として・経営者として・社会人としての責任が増えてくるから。だから今日も、帳簿を眺め、従業員と話し、投資信託の運用状況をチェックし、そして手元の現金を確かめる。一歩一歩、リスクを抱えながらも、着実に未来をつくっています。
どうぞ、あなたの運用・経営・生き方にも、この視点が少しでも力になれば嬉しいです。
今日の資産推移状況を公開!(2025年11月3日)
ということで、最後に恒例の今日の資産推移です。
- 現金:マイナス391,208円
- 投資信託(主にS&P500とオルカン):プラスマイナス0円
- 放置中の個別株:プラス1,208円
あれまあ、今日は現金が減っていますね。
何でしょうか。
全くわかりません。
ちょっと後で調べてみようと思います。
こうやって家計簿じゃないけど、家計簿アプリをいれていると
見落としている何かが発見できる事も多いです。
ちなみに僕はなんの自慢でもないですが、毎日お金の事考えています。
どうしたらもっと効率的に稼げるのか。
どうしたら仕組化できるのか、など。
そしてその一方でお金じゃないよね、これは。などと、自分の中での矛盾もあったり。
うーん。いつもブレブレですね(笑)
そんなこんなでここまで見ていただきありがとうございました。